
2019年6月6日に、株式会社KeyHolderがアイドルグループSKE48を運営する子会社の「株式会社SKE」の社名を「株式会社ゼスト」と変更する予定と発表しました。公式発表では「 新たな展開にも積極的に挑み、(中略)総合エンターテインメント事業の中核をなす子会社のひとつとしての期待値が高い 」と社名変更の理由を説明しています。しかし、ファンの中ではNGT48騒動でNGT48の運営会社AKSと距離を置くのが目的ではないかと噂されています。
この記事で、今回株式会社SKEの社名変更について理由を考察してみたいと思います。
東スポの報道
東スポの記事「SKE運営が社名変更の衝撃 発足から3か月で異例事態・山口騒動が思わぬ飛び火」によりますと、「本紙の取材によれば、山口真帆が被害に遭った暴行事件を巡る一連のNGT騒動が影響しているのは間違いないようだ。」 と記載されています。
新聞紙が取材して得た情報だとかなりの信ぴょう性が高いでしょう。しかし、よく記載を見ると、「NGT騒動が影響している」というあいまいな表現が使われています。記事の中では、「社名変更の理由がNGT48騒動だ」と主張していません。そのため、今回の社名変更については、NGT48騒動以外に理由があるのではないかと思います。
AKB48グループである以上
ファンの間では、SKE48がNGT48の運営会社AKSによって運営されていると誤解されるのを避けるために、今回の社名変更につながったと噂されています。ところが、従来SKE48に仕事を依頼する企業は、運営会社が変わったという事実を把握しているはずです。発注先が株式会社AKSから株式会社SKEに変更したからです。わざわざ社名を変更する必要性が極めて低いと思われいます。
また、初めてSKE48に仕事を依頼する企業についてですが、NGT48騒動でAKB48グループ全体のイメージが影響を受けるため、イメージを気にするのであればそもそもSKE48に仕事を依頼しないでしょう。世間では48がつくアイドルグループが基本同じ系列と認識しているため、各姉妹グループの運営会社が違うと認識されていないでしょう。よって、SKE48自身がグループ名から48を取らないかぎり、運営会社の社名をいくら変更してもさほど意味がないでしょう。
運営会社が変わった3ヶ月経過というタイミング
2019年3月1日に、株式会社SKEの親会社である株式会社KeyHolderは30億円でAKSからSKE48の経営権を譲渡されました。そしてKeyHolderは2019年3月期の業績が4億円の赤字となっています。また、KeyHolderは2020年度の目標を7億円の黒字と設定しています。5月31日はKeyHolderがSKE48を運営し始めて3ヶ月経過した日となります。一般的に、経営において3ヶ月ごとに事業の成績を評価します。3ヶ月経過した時点で社名変更という発表が出るというのは、業績による判断ではないかと充分考えられます。
KeyHolderは総合エンターテイメントをメインの事業としています。芸能プロダクションの運営、音楽スタジオの経営の業務を担う会社「株式会社SKE」の社名がSKE48と限定するというイメージがあるため、実はよろしくないと思います。今回の公式発表でもある通り、確固たるブランドネームを確立しているSKE48の一部を社名にする必要はありません。また、株式会社SKEは次世代のアイドルやタレント・声優などを育成するエンターテインメント・芸能専門の養成スクールの開校を予定しているため、SKE48に限らず、他のアーティストのマネージメントも手掛けていきます。
KeyHolderはSKE48事業を回して3ヶ月経過して、SKE48事業の収益性をある程度把握できていると考えられます。 SKE48事業の201年11月期の売上が21億くらいです。3ヶ月分に直すと5.5億円になります。2019年3月から5月までの3ヶ月では、SKE48がCDのリリースがありませんし、大型のイベントやコンサートを開催していません。この3ヶ月で5億円の売上を確保することが非常に難しいと想像できるでしょう。KeyHolderは2020年の目標業績を達成するために、早いタイミングでエンターテイメント事業の拡大に着手しなければなりません。SKE48事業ではなく、養成スクールを始め他の事業の収益化を図ることが求められます。
SKE48の今後の動きについてもっと知りたい方はぜひ以下の記事をご覧ください。
最後に
KeyHolderは総合エンターテイメントをメインの事業としています。SKE48のみならず、今後は他のアーティストをマネージメントしていくでしょう。また、KeyHolder発新規アイドルグループの結成の可能性があるため、株式会社SKEの社名変更がNGT48騒動によるものというより、KeyHolderの事業拡大が理由と考えられるでしょう。今後もKeyHolder社とSKE48の動きに注目していきたいと思います。
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参考資料
SKE運営が社名変更の衝撃 発足から3か月で異例事態・山口騒動が思わぬ飛び火
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/akb/1423836/
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